甘い清涼飲料水

マレーシア政府は、7月1日から「砂糖税(Sugar tax)」を導入した。

砂糖税は、規定値以上の糖分を含むアルコール以外の飲料が対象で、1リットル当たり40センが課される。課税の基準となる砂糖含有量は飲料の種類によって異なり、コーラなど清涼飲料水は、100ミリリットルあたり5グラム以上、果物や野菜ジュースは同じく12グラム以上、乳飲料は7グラム以上。

当初は2019年4月1日から導入の予定だったが、飲料業界からの要請を受け、7月まで導入開始が延期されていた。

導入後、7月4日には、ネスレ(Nestle Malaysia)が、砂糖税分の値上げは実施しないと発表。課税対象となる商品は少なく、吸収できる範囲だと判断したという。

砂糖税の導入は、世界保健機関(WHO)の調査でASEAN10か国のなかでマレーシアが最も肥満度の高い国とされたことを受けての動き。東南アジアでは、ブルネイやタイ、フィリピンなどが砂糖税を導入している。

 
出典
Malaysia’s new sugar tax kicks in today – and it affects juice and vegetable-based drinks too(Business insider)
・Nestle to absorb sugar tax (The Star Online)