チクングニヤ熱に注意

 

2019年中ごろからケダ州、ペラ州で増加

マレーシアでかかる病気といえば「デング熱」がよく知られているが、2019年6月頃から、ペラ州やケダ州で感染者が増加している感染症がチクングニヤ熱だ。

 

チクングニヤ熱とは?

チクングニヤ熱(chikungunya)は、デング熱と同じネッタイシマカやヒトスジシマカに媒介されるチクングニヤウイルスによって引き起こされる感染症です。

 

チクングニヤ熱の症状と治療

潜伏期間は3日から12日間。
主な症状は、発熱と関節痛。発疹を伴うケースも多い。
関節痛は、手首、足首によくみられ、炎症や腫れを伴う場合もある。

ワクチンはないため、対症療法がメインで、点滴や鎮痛解熱剤が投与される。

関節痛は数週間から数カ月に渡って続く場合もある。
チクングニア熱の致死率は0.1%未満。

 

チクングニヤ熱の予防

デング熱同様、蚊に刺されないようにすることが重要。

・蚊が多い場所に出かけるときは厚手の長袖、長ズボンを着用する
・虫よけスプレーを塗布する
・涼しい早朝と夕方は蚊の吸血活動が盛んなため、外出を控える
・戸外にバケツ、古タイヤなどを放置しない→水が溜まると蚊が繁殖しやすい環境になるため

 


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出典:Six chikungunya, one dengue case detected in Bidor(The Star Online)

参考:チクングニア熱 Chikungunya fever(東京都感染症情報センター)

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