ASEAN&日本の女性起業家をつなげ、支援するイベントがクアラルンプールで開催

日ASEAN女性起業家リンケージプログラム(AJWELP)のプレゼンター

日本とASEAN10カ国の女性起業家の交流を目的としたイベント、女性起業家支援事業「日ASEAN女性起業家リンケージプログラム(AJWELP)」が、1月29日、マレーシアの首都クアラルンプールで行われた。国際機関日本アセアンセンター(本部:東京都、以下、センター)主催のイベントで、今年で3回目となる。

ASEAN加盟10カ国(ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)から各1名、起業して5年以内の女性起業家が登壇。ビジネスプランと抱える問題点についてプレゼンし、それに対して日本などから来馬した経験ある女性起業家がアドバイスやコメントを述べた。

日ASEAN女性起業家リンケージプログラム(AJWELP)のプレゼンの様子

古着のリサイクルや、フェアトレードをベースとした有機野菜の栽培、手工芸品の販売など、女性ならではの生活のなかにある問題点を解決するための社会起業家的なビジネスモデルが多く、いかに事業を育て利益を拡大していくか、インターネットや有名人を駆使したプロモーションなど現実的なアドバイスや意見が「先輩」起業家などを中心に飛びかった。また、会場にはプレゼンターが販売している手工芸品も展示された。

このイベントにはブラヒムズ(Brahim’s)やカゴメといった企業が「サポーター」として参加しており、将来性を見込んだ起業家にさまざまな支援を提供するスキームが提供されている。

マレーシア中小企業公社(SME Corp)が協賛したほか、女性政治家である副首相のワン・アジサ氏も出席した。


写真(上)ラオスからの参加者、Douangmanyさん。ラオスの少数民族が編んだ布で靴などを製造。「Her Works」というブランドを立ち上げた。