タバコ

マレーシア政府は、今年2019年1月1日から、飲食店での全面禁煙の条例を施行した。

これまでも、喫煙規制条例によって、公園やキャンプ場、トイレ、屋内駐車場など公共の場の多くが禁煙エリアとして定められており、空調が効いた飲食店の屋内スペースも禁煙エリアに定められていた。
そこに、レストランの屋外スペースやオープンエアのフードコートなど、飲食店の屋外スペースを追加する形で今回の条例が施行された。

主にアルコールを提供しているバーやナイトクラブ、そしてカジノは除外されるが、アルコールを提供していても料理がメインの飲食店は禁煙エリアに指定されていることもある。
また、今回の条例では、禁煙施設から3メートル(10フィート)までのスペースも禁煙エリアに指定された。
さらに、マレーシア保健省は禁煙エリアを任意で設定できるため、今後禁煙エリアが追加される可能性もある。

また、ベイプ(電子タバコ)やシーシャ(水タバコ)などニコチンを含むものも喫煙規制条例の対象となった。

違反した場合、最大1万リンギットの罰金、もしくは最長2年間の禁固に処される。
飲食店も禁煙マークの掲示を義務付けられ、掲示がない場合は刑罰の対象となる。

保健省のリー・ブンチャイ(Lee Boon chye)副大臣は、今年1月1日からただちにこの条例が有効となるわけではなく、6カ月間の猶予期間を設けると述べている。
とはいえ、これまでも喫煙に関する条例は厳しく取り締まりが行われてきたわけでなはく、今後についても未知数であるといえそうだ。

出典:All eateries nationwide to be smoke free from Jan 1, onwards.(New Staraits Times)