日本政府が水際対策強化にかかる新たな措置を4月3日から開始することに関し、在マレーシア日本国大使館がメールで情報を提供している。
4月1日に発信された在マレーシア日本国大使館からのメールは以下の通り。


●4月1日,日本政府は,水際対策強化に係る新たな措置を発表しました。
(措置の内容)
1.入国拒否対象地域の追加(法務省)
入管法に基づき入国拒否を行う対象地域として、マレーシアを含む以下49か国・地域の全域を指定(注1)。14 日以内にこれらの地域に滞在歴のある外国人は、特段の事情がない限り、入国拒否対象とする(注2)。

アルバニア、アルメニア、イスラエル、インドネシア、英国、エクアドル、エジプト、オーストラリア、カナダ、韓国、北マケドニア、キプロス、ギリシャ、クロアチア、コソボ、コンゴ民主共和国、コートジボワール、シンガポール、スロバキア、セルビア、タイ、台湾、チェコ、中国(香港及びマカオを含む。)、チリ、ドミニカ国、トルコ、ニュージーランド、パナマ、ハンガリー、バーレーン、フィリピン、フィンランド、ブラジル、ブルガリア、ブルネイ、米国、ベトナム、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ボリビア、ポーランド、マレーシア、モルドバ、モロッコ、モンテネグロ、モーリシャス、ラトビア、リトアニア、ルーマニア

(注1)本措置を受け、入国拒否を行う対象地域は、合計で73 か国・地域となる。
(注2)4月2日までに再入国許可をもって出国した「永住者」、「日本人の配偶者等」、「永住者の配偶者等」又は「定住者」の在留資格を有する者が同許可により入国拒否対象地域から再入国する場合は、原則として、特段の事情があるものとする。4月3日以降に出国する者については、この限りではない。なお、「特別永住者」については、入国拒否対象とはなっていない。

2.検疫の強化(厚生労働省)
(1)14 日以内に上記1.の入国拒否対象地域に滞在歴のある日本人を含む全入国者について、PCR 検査の実施対象とする。なお、本措置の以前に入国拒否対象として指定された地域に14日以内に滞在歴のある入国者についても、これまでの運用と同様に、PCR 検査の実施対象とする。
(2)全ての地域からの入国者に対し、検疫所長の指定する場所で14日間待機し、国内において公共交通機関を使用しないことを要請。

3.到着旅客数の抑制(国土交通省・外務省)
検疫の適切な実施を確保するため、外国との間の航空旅客便について、減便等により到着旅客数を抑制することを要請。ただし、帰国を希望する在外邦人や海外渡航者の円滑な帰国のため、情報提供や注意喚起を含め、適切に配慮。

4.査証の制限等(注3)(外務省)
(1)上記1.の国・地域を除く全ての国に所在する日本国大使館又は総領事館で4月2日までに発給された一次・数次査証の効力を停止。
(2)上記1.の国・地域を除く全ての国・地域に対する査証免除措置を順次停止。
(3)上記1.の国・地域との間のものを除く全てのAPEC・ビジネス・トラベル・カードに関する取決めに基づく査証免除措置の適用を順次停止。

(注3)第20回及び第23回新型コロナウイルス感染症対策本部(令和2年3月18日及び26日開催)において決定した査証の制限等の措置が適用されている国・地域については、その措置を4月末日までの間、引き続き実施する。

別紙
上記1.及び上記2.(1)の措置は、4月3日午前0時から当分の間、実施する。実施前に外国を出発し、実施後に本邦に到着した者も対象とする。
上記2.(2)の措置は、4月3日午前0時以降に本邦に来航する飛行機又は船舶を対象とし、4月末日までの間、実施する。右期間は、更新することができる。
上記3.及び4.の措置は、4月3日午前0時から4月末日までの間、実施する。右期間は、更新することができる。

●2.検疫の強化にあるとおり、マレーシアから帰国する日本人に対しても、PCR検査が実施されることとなります。

●また、3.到着旅客数の抑制にあるとおり、各航空会社は減便等の要請を受けることとなります。日本・マレーシア間の航空便は当面維持される見通しですが、今後・減便・運休が行われる可能性もあります。詳しくは各航空会社にお問い合わせください。

●本日現在の各航空会社の航空機運航状況は下記のとおりです。

・4月1日時点で、全日空は、成田=クアラルンプール間の運航便について、週3便(水・金・日)への減便を発表しており、また4月1日及び3日便の運休が決定しております。

・4月1日時点で,日本航空は、成田=クアラルンプール間の運航便について、4月30日までの間、週3便(火、木、土)運航に減便すること、4月4日は運休することを発表しています。

・マレーシア航空は、5月17日までの日本便が全て運休します(4月1日付け同社プレスリリース)。

・エアアジアXは、先に、5月末日までのほぼ全便の運休を発表しています(3月27日付け同社プレスリリース)。個別便については発表されていないところ、詳細はエアアジアXにお問い合わせ下さい。

●新型コロナウイルス感染症の影響により、状況は刻一刻と変化しております。各航空会社運航便のご利用を予定されている方は、搭乗前に最新の情報をご確認ください。


関連情報
日本国外務省 海外安全ページ:日本における新型コロナウイルスに関する水際対策強化(新たな措置)(4月1日掲載)