【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国家安全委員会(NSC)は、20日付けで最新版の標準的運用手順(SOP)を発表。国家復興計画(NRP)第1フェーズに指定されている州・地域について、ワクチン接種完了者に対する自宅から半径10キロメートルの移動制限が撤廃された。ただし州・地区を跨いだ移動は引き続き禁止される。
ワクチン接種が完了していない場合は世帯を代表して最大2人が食料、薬、栄養補助食品、基本的な必需品を入手するために移動できる。また医療サービスや感染検査、ワクチン接種を受ける目的の場合は、患者を含めて最大3人が移動することができる。
飲食店における店内飲食を実施できる店舗は従業員ワクチン接種率が40%以上に限られ、その接種率によって稼動率が定められる。100%出勤できるのは接種率80%以上の店舗で、接種率60%以上は出勤率80%、接種率40%以上は出勤率60%に制限される。
テーブル間の距離は少なくとも1メートル空ける必要があり、キャパシティは50%に制限する。また入店できるのはワクチン接種完了した者、及びその子供(SOP厳守が条件)となっている。入店の際には「MySejahtera」アプリで接種証明を提示する必要があり、店側も確認することが求められる。
ワクチン接種完了の定義は、▽ファイザー▽アストラゼネカ▽シノバック——の2回接種ワクチンについては2回目の接種を受けてから14日以降、ジョンソン&ジョンソン及びカンシノなどの1回接種ワクチンについては28日以降となっている。
22日時点で第1フェーズにとどまっているのは、▽セランゴール▽ネグリ・センビラン▽ジョホール▽ケダ▽マラッカ——の5州と連邦直轄地のクアラルンプール(KL)、プトラジャヤとなっている。

 

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