【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 連邦政府は、全部で181項目にもわたっている標準的運用手順(SOP)を10項目程度に簡素化する方針だ。向こう2、3週間後の完了をメドに取り纏め作業に入った。ヒシャムディン・フセイン上級相(兼国防相)が明らかにした。
近いうちに新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大が収まってエンデミック(風土病)段階に移行することを見据えて、複雑・多岐にわたっているSOPを簡素化し、国民が理解しやすく遵守しやすくすることを目指す。現在、国家復興計画(NRP)は州・地域ごとに第1—4フェーズに分類されており、それぞれ設定されているSOPの項目は合計181項目にも上っている。
ヒシャムディン氏は発表に先立って、SOP改定に向けた会合を、カイリー・ジャマルディン保健相、テンク・ザフルル財務相、アヌアル・ムサ通信マルチメディア相と行った。SOPの改定にあたっては、保健省からの科学データだけでなく、専門家や業界の利害関係者の意見も考慮に入れるという。
ヒシャムディン氏はまた、16日からランカウイを対象に試験的に開始する「トラベル・バブル」に言及し、当面はランカウイでの実施状況を見てから他の地域で実施するかどうか判断する考えを表明。それまでは他の地域での旅行再開を認めないと述べた。現在、ペラ州パンコール島などが「トラベル・バブル」指定を目指す考えを示している。

参照元:https://www.asiainfonet.com/2021/09/17/02-303/