【クアラルンプール】 テンク・ザフルル財務相は25日、第5世代移動通信(5G)サービスの価格について、デジタル・ナショナル(DNB)から各通信業者への卸売価格を1ギガバイト(GB)あたり2セン以下に設定すると明らかにした。
ザフルル財務相は、通信事業者が現状第4世代(4G)サービス1GBあたりの増分コスト45から55センを負担しているのに比べて安価だとし、通信事業者はこの価格設定を歓迎するだろうと述べた。DNBは5G基盤整備のために国が設立した特別目的事業体(SPV)で、各通信業者に5Gネットワーク回線を卸販売する立場。
ザフルル財務相はまた、DNBは単独卸売制5Gネットワーク(SWN)モデルを導入するが、政府は、他国でのSWNの問題点や課題を認識しており、マレーシアで同じ過ちが起こらないよう対策を講じていると言明。SWNにより各通信事業者は今後10年間で35億から40億リンギ、毎年平均3.5億から4億リンギ程度をDNBに支払うことになるが、これは通信事業者が毎年4Gに投資している10億リンギよりもはるかに低い金額であり、低コストで多額の投資も必要なく、独自で5Gサービスを立ち上げるよりも早くサービス提供が可能だとした。また、最も重要なことは、国民が高速通信を非常に手頃な価格で楽しむことができると同時に、通信事業者の利益も確保できることだと強調した。
(エッジ、ベルナマ通信、11月25日)

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