【クアラルンプール=マレーシアBIZ】 マレーシアとシンガポール間の陸路国境が4月1日から全面再開される。イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相とシンガポールのリー・シェンロン首相が24日、共同声明を発表した。

4月1日より、ワクチン接種完了者は隔離や新型コロナウイルス「Covid-19」検査の必要なく、陸路での自由な往来が可能となる。ワクチン接種以外の条件は設定されず、また、自家用車など、全交通手段が利用可能となる。

発表に先立ち、カイリー・ジャマルディン保健相が23日、マレーシア公式訪問中のシンガポールのオン・イエコン保健相と会談を行ない、マレーシアとシンガポール間の国境全面再開について合意したと明らかにしていた。カイリー保健相によると、会談中にパンデミックの状況について議論を行ない、両国の感染状況が安定していることから、ワクチン接種完了者を対象にした、国境全面再開に向けて直ちに取り組むことで合意したという。

マレーシアは従来、シンガポールとの間で空路・陸路での「ワクチン接種完了者向けトラベル・レーン(VTL)」協定を結んでいたが、4月1日からのマレーシアおよびシンガポールの国境再開により、VTLは廃止される。

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