ペナン島ジョージタウンのストリートアート

 

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ペナンの歴史をユーモアたっぷりに伝えるワイヤーアート

ジョージタウンのストリートアートといえば壁画と同じくらい有名な「ワイヤーアート(WIRE SCULPTURES)」があります。
これは、ペナン州政府がジョージタウンが2009年にユネスコ世界文化遺産に登録されたことをきっかけに着手したプロジェクト「Marking George Town」の一環。

マレーシア人アーティストTang Mun Kianが中心となって、ジョージタウンの歴史をコミカルにワイヤーで表現したもので、作品の数は52
宝探しのように街歩きを楽しめ、しかもジョージタウンの歴史がよく理解できるストリートアートです。

 

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以下では、ペナンの歴史が感じられるワイヤーアートを5つご紹介します。

 

ペナンの歴史が分かるワイヤーアート① Jimmy Choo ジミー・チュウ

 

ペナン島ジョージタウンのストリートアート-、ジミーチュウ

”This is the place where the famous shoe designer Jimmy Choo started his apprenticeship.”

 

場所:Lebuh Leigh

 

有名なシューデザイナーのジミー・チュウはペナン出身。

彼はロンドンのコードウェイナーズ・テクニカル・カレッジを卒業していますが、その前に靴工房だった実家で靴の制作を初めていたそうです。彼が働いていた靴屋はいまでもキンバリーストリートにあるそうです。

 

 

ペナンの歴史が分かるワイヤーアート② SPY スパイ

 

ペナン島ジョージタウンのストリートアートCintraStreet

”In the early 20th century the slightly risque reputation of this area was further enhanced by the presence of Japanese camera shops which were suspected of covert spying activities.”

 

場所:Cintra Street

 

19世紀後半、Cintra通りは、日本からのからゆきさんが多くいる通りとして知られていました。20世紀に入ると日本人経営のカメラショップが営業を始めましたが、本当の目的は英国統治の状況を探るためのスパイ活動だと噂されていたそう。

 

 

ペナンの歴史が分かるワイヤーアート③ Cheating Husband 浮気する夫

 

ペナン島ジョージタウンのストリートアートLoveLane

“Where’s my husband?”
“The local Chinese say the rich men who lived in Muntri Street kept their mistresses here, hence the name ‘Ai Cheng Hang’ or Love Lane.”

 

場所:Love Lave
 
ラブレーンという通りの名前の起源は諸説あるそうですが、そのうちの一つが、この通りには金持ちの中国人の愛人が多く住んでいたから、という説。本妻に見付かって愛人宅の窓から逃げる夫の様子がコミカルに描かれています。

 

ペナンの歴史が分かるワイヤーアート④ Tok Tok Mee

 

ペナン島ジョージタウンのストリートアートTokTokMee

“Tok tok mee is so called because hawkers would strike a ‘Tok Tok’ sound to signal their presence.”

 

場所:Jalan Masjid Kapitan Keling / Lebuh China

 

ワンタン麺の行商が鳴らす「Tok Tok」という音が聞こえると、上階の窓からかごを下ろして注文していた様子を描いたもの。竹を棒でたたいた音が「Tok Tok」と聞こえたことから、Tok Tok Meeといえばワンタン麺を意味するようになったそうです。

 

 

ペナンの歴史が分かるワイヤーアート⑤ Win Win Situation

 

ペナン島ジョージタウンのストリートアートMuntriStreet

“Muntri Street was named after the Orang Kaya Menteri Larut Perak, Ngah Ibrahim. The tin merchants of Penang worked very closely with Ngah Ibrahim as Larut District was one of the major suppliers of tin at that time.”
場所:Lebuh Muntri

 

現在ではカフェやブティックホテルが立ち並ぶMuntri Streetは、ペラ州タイピンの首長 Ngah Ibrahimに与えられた称号「Orang Kaya Menteri」にちなんで名付けられました。タイピンにはスズ(Tin)鉱脈があり、ペナンの中華系商人にとってNgah Ibrahimは重要な取引相手でした。
Orang Kaya Menteri は古代マレーの称号、Taukeは「裕福な中華系商人」を意味します。

 

その他、52のワイヤーアートの場所が載った地図がペナン州観光局のウェブサイトからダウンロードできます

ワイヤーアートからジョージタウンの歴史を学びつつ、街歩きを楽しんでみてはいかがでしょう!

 

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公開日:2019年10月30日