ヘイズは季節風に乗ってマレーシアへ

インドネシアでは森林火災拡大で非常事態宣言

7月末にインドネシアの6つの州で発生した森林火災によるヘイズ(煙害)がマレーシアに流れてきている。マレーシア当局は、大気汚染が9月半ばごろまで続く見通しを示している。

5月から10月頃まで続く乾季中、毎年インドシアでは違法な焼畑農業や失火による森林火災が発生。その煙が南西からの季節風に乗ってシンガポールやマレーシアに到達する。

 

インドネシア政府は、8月1日、6の地域に非常事態宣言を発令し、警察や軍など5000人以上の人員を消火活動に投入している。だが、火災が泥炭地に広がると、消火は非常に困難であるという。また、泥炭火災から発生したヘイズは、PM2.5、二酸化硫黄、二酸化窒素などの有害物質を含み、呼吸器障害などを引き起こす可能性もある。

英字紙「The star」によると、屋外での運動を控え、水を多めに摂取し、マスクをつけるなどの対策が必要だという。

ヘイズの状況を示す大気汚染指数、API(Air Pollution Index)は以下のサイトから確認できる。
Real-time Air Quality Index Visual Map

 

出典:
・People advised to be careful over haze(The Star Online)
・Indonesia declares emergency as forest fires rage in Sumatra, Kalimantan(New Straits Times)
・インドネシアの煙害(ヘイズ)問題、乾季に多発する泥炭火災について(HUFFPOST)

画像:ASEAN Specialized Meteorological Centre
8月1日午後6時44分の様子。赤い丸がホットスポット。

 

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