マレーシアの英文履歴書は完璧でなくてもOK
海外就職を目指す場合、一番最初につまづくのが「英文履歴書」ではないでしょうか。
英文履歴書は応募する企業や人材紹介企業に提出するのはもちろん、就労ビザの申請にも必要。海外就職において最重要書類といえるでしょう。
「日常英会話でも自信がないのに、履歴書なんて……無理」と思う方は多いはず。
しかし、マレーシアはアメリカやイギリスと異なり、日常会話でも職場でも求められる英語レベルがそこまで高くないため、履歴書の英語も「英米就職レベル」である必要はありません。
マレーシアの英文履歴書を書く際に最低限抑えておくべきポイントを以下で解説していきます。
英文履歴書と日本語の履歴書の違い
形式がガチガチに決まっている日本の履歴書と異なり、英文履歴書の形式は自由。
フォーマットは10人いれば10の形式があるくらい人さまざまです。
逆にその分、レジュメをみれば、それだけで情報整理が上手いか下手か分かるとも言えますが……。
英文履歴書に記載する項目で最も重要なのは、「仕事で何をしてきたか」「何ができるのか」。
大学名、企業名と部署がメインの日本の履歴書と一番違うのはこの点でしょう。
「英文履歴書」はスピード重視で!
英文履歴書は、英語ではresume(レジュメ)か、CV(シーヴィー)と言います。
マレーシアではレジュメと呼ばれることの方が多いようです。
英文履歴書の書き方については、インタ―ネット上にたくさん情報があるのでそちらに譲りますが、重要なのは、「レジュメ作成に時間をかけすぎない」こと。
人材紹介会社に登録するにしても、企業に直接応募するにしても、レジュメがなければ次のステップに進めません。
次のステップに早く進むためにも、レジュメ作成を省力化するための技をいくつかご紹介します。
英文履歴書のプロに任せる
「英文履歴書 翻訳」でグーグル検索すれば、その道のプロが見栄えがするレジュメを作ってくれるサービスがいくらでも見つかります。
もちろん有料ですが、「英語は苦手」という方は、翻訳サービスを使うのも手でしょう。
オンラインの「レジュメビルダー」を使う
完璧でないにしても自力で英文が書けるなら、オンラインのレジュメ作成サービスを使う方法もあります。
「resume builder」でグーグル検索すると、必要な情報を記入していけば、見栄えのいいテンプレートでレジュメを仕上げてくれるオンラインサービスがいくつも見つかります。
例えば、My Parfect Resume(有料)や、resume.io(無料)などは使いやすく評判もいいようです。
これらのサービスの利点は、Wordなどでイチから作るよりもスピーディーに、きちんと必要項目を網羅したかっこいいレジュメが出来上がること。
いろんなテンプレートから選べるので、IT関連やクリエイティブな業種ならデザイン性が高いもの、製造業や大企業なら落ち着いたデザインのものなど、希望職種や企業に合わせて選べます。
職歴の書き方は「LinkedIn」が参考になる
会社名や学歴などは簡単に英語にできますが、一番困るのが「職歴」、つまりどんな仕事をしてきて、何を達成したか、というところ。
日本語の職務経歴書にも似た内容は記載しますが、さらっとした内容ですよね。
英文の場合、ここでいかに説得力のある動詞や形容詞を使って業績をアピールできるかがポイントとなります。
英語の例文を載せているサイトもたくさんありますが、ドンピシャで使える例文はなかなかないもの。
そこでオススメなのが、キャリア系SNSの「LinkedIn」です。
まずはLinkedInに登録します。
そして、検索窓に英語で職種を記入し、その職種の「ユーザー」を検索。
ユーザーの職歴をかたっぱしからチェックしていけば、使えそうなフレーズが見つかるはずです。
例えば、営業なら「Sales」で検索し、似た業種の企業で働いている人の職歴をチェックしてみましょう。
なお、海外ではLinkedInを通しての転職という可能性もあります。
LinkedInに職歴やスキルを英語で載せておき、ステイタスを「求職中」にしておけば、スカウトも夢ではないかも!?

英文履歴書作成でおさえておくべきポイント
・レジュメのサイズはA4
・なるべく2枚程度にまとめる
・箇条書きで完結に
・名前は最初に大きく記載
・写真もなるべく載せる
・趣味、志望動機、通勤時間などは不要
そして大切なのが、志望職種に関連する経歴をできるだけ盛り込むこと。
これは、企業へのアピールという意味もありますが、就労ビザ取得をスムーズにするためでもあります。
マレーシア政府は、誰にでも就労ビザを発効するわけではありません。マレーシア人に同様のスキルを持つ人が見つからない場合に限って、外国人に就労ビザが発行されます。
レジュメは「このポジションには、このスキル/経験があるこの外国人が必要」ということをマレーシア政府(移民局)に証明する資料として提出するので、ポジションに沿ったキャリアが書かれてあるべきなのです。
まとめ
冒頭でも書きましたが、マレーシアでは、レジュメも含め、英米就職のような高い英語力は求められません。
英文履歴書の作成に長い時間や労力を割くよりも、上記を参考にしてサクっとレジュメを作り、とにかく応募しましょう。
このとき賢く利用したいのが、現地に精通している人材紹介会社。
人材紹介会社は、基本的に求職者の味方です。多少の文法ミス程度なら修正して企業に提出してくれるでしょうし、レジュメの書き方についても、聞けばアドバイスしてくれるはずです。
レジュメ作成に時間をかける前に、まずは人材紹介会社に登録しましょう!