初めてマレーシアで働く! となると、気になるのが現地の物価。
マレーシアの物価は日本の3分の1といわれていますが、現地採用として働きながら実際に暮らしていると「そこまで安くない」というのが実感です。
支出に占める割合が大きい住宅は、場所や広さでさまざまなのでご紹介しにくいところ。
そこで、その次に大きな出費となる食費のなかでも「ランチ事情」をご紹介します。
ちなみに、マレーシア人は「ご飯を一人で食べるのはさみしいこと」という考えがあるようで、みんなで誘い合ってランチに行くことが多いです。
ビッグマック指数-日本は23位、マレーシアは52位
まず確認したいのが、「ビックマック指数」。
これは、イギリスの経済誌『エコノミスト』が毎年公表している指数です。
多国籍企業のマクドナルドが世界各国で販売しているビッグマックの価格を比べて、各国の経済力を測る目的だそうですが、まずはこの指数(2019年度版)で日本とマレーシアを比べてみましょう。
1位 スイス 約718円
23位 日本 390円
52位 マレーシア 約238円 /RM9.05
※出典:世界のビッグマック価格ランキング(世界経済のネタ帳)
ビッグマックのマレーシアの価格は日本の3分の2程度。
ちなみに、これはアラカルトで注文した場合の価格です。

マレーシア現地採用 ある日のランチ① ミックスライス
マレーシアで「早い」「安い」「(まあまあ)健康的」なご飯といえば、「ミックスライス」。
マレー系なら「ナシチャンプル」、中華系なら「経済飯」、インド系なら「ナシカンダー」などと呼ばれていて、どれもご飯の上に好みのおかずをかけるワンプレートディッシュです。
値段設定は、基本的にはおかずの種類が多いほど高くなります。つまり、一種類のおかずだけをたくさんとると結構安いので、節約したい人にはこの方法がオススメ。
また、肉や魚のおかずは少し高めになり、魚一匹、鶏もも肉を丸々1本が一人分になっているおかずは別途値段が設定されています。
相場は、5リンギット~。エアコン付きだったり、スープやドリンク込みのミックスライス店だと少し高めです。また、郊外は安め、都市部は高めです。
マレーシア現地採用 ある日のランチ② フードコート
節約したいときは、フードコートへ!
ショッピングモールにはたいていフードコートがありますし、オフィスビルにも入っていることがあります。
メニューによって値段はピンキリですが、例えばこの日はあんかけうどんのような中華麺 Loh Mee(ローミー)を注文。価格は9.50リンギット、約260円。
フードコートも最近は値上がり気味ですが、それでも10リンギット以下のメニューが見つかります。
マレーシア現地採用 ある日のランチ③ モール内の日本食
たまに日本食が食べたくなったら、日本食レストランへ!
会社に隣接しているモールには「吉野家」や「はなまるうどん」のほか、ラーメン店や寿司や和食店も入っています。
東南アジアでは日本食は結構人気があり、メニューや味はローカライズされているものの、和食自体は珍しくなくなってきたように思います。
この日は、吉野家でネギ玉牛丼を注文。お値段は、14.90リンギット、約400円でした。
マレーシアの日本食の値段は「ほぼ日本と同じ」という感覚です。
例えば、マレーシアでも博多一風堂が営業していて人気ですが、特製赤丸は35.90リンギット、約940円。先ほどのローミーも同じ麺類ですが、値段は3倍以上。おいしいけど、割高感を感じるのは否めません。
マレーシア現地採用 ある日のランチ④ ヘルシーなレストラン
ちょっとヘルシーなご飯が食べたいときは、おしゃれなベジタリアンレストランへ。
ご飯は雑穀米、野菜やキノコ中心でヘルシーですが、しっかり満腹に。
このセットが18.90リンギット、約515円。
最近は健康志向の人が増えているらしく、サラダメインのレストランも増えています。
値段設定は20リンギット以上と高めですが、それでも客が途切れないので、健康にお金を使う人が増えているんだと思います。
ランチの予算上限はだいたい15リンギット
マレーシアの現地採用のランチ事情、いかがでしたでしょうか。
ランチの予算について同僚のマレーシア人何人かに聞いたところ、「ランチは15リンギット以内、高くても20リンギット」というのが目安だそう。
もちろんこの感覚は給料やライフスタイルにもよりますが、標準的な20~30代のマレーシア人に共通する感覚だと思います。
日本人のなかには、日常的に日本食レストランに行く方もいますし、自炊派の方もいます。
食費はライフスタイルによってかなり違いますが、参考にしていただければ幸いです。
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