【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ新首相は27日、閣僚人事を発表した。30日に就任式をおこなう予定。

新型コロナウイルス「Covid-19」に関連する対策が急務であることから、財務相や通産相、内務相などの重要ポストをはじめ留任、横滑りが多く、副大臣の経験もない初入閣は1人だけという経験重視の顔ぶれ。期待されていた野党や在野からの登用といったサプライズはなく、連立与党各党のバランスを配慮しながらの新味の乏しい陣容となった。

閣僚に起用されたのは首相を除いて31人。副首相は発表されず、上級相に▽アズミン・アリ前通産相(統一プリブミ党=PPBM)▽モハマド・ラジ前教育相(PPBM)▽ファディラ・ユソフ前公共事業相(サラワク・ブミプトラ保守党=PBB)——の3人が兼任のまま留任し、新たにヒシャムディン・フセイン前外務相(統一マレー国民組織=UMNO)が国防相兼任で昇格した。

新型コロナ対策を重視して、保健相と科学技術革新相ポストを入れ替え、ワクチン接種プログラム調整相を兼任して実積を上げているカイリー・ジャマルディン前科学技術革新相(UMNO)が保健相に、アダム・ババ前保健相(UMNO)が科技相に異動する。

テンク・ザフフル・アブドル・アジズ財務相、ハムザ・ザイヌディン内務相(PPBM)、M.サラヴァナン人的資源相(マレーシア・インド人会議=MIC)、ロナルド・キアンディ農業農業関連産業相(PPBM)、ウィー・カション運輸相(マレーシア華人協会=MCA)、ナンシー・シュクリ観光芸術文化相(PBB)、アレクサンダー・ナンタ・リンギ国内取引消費者行政相(PBB)、ノライニ・アハマド高等教育相(UMNO)、リナ・ハルン女性家族共同体開発相(PPBM)、トゥアン・イブラヒム・トゥアン・マン環境相(汎マレーシア・イスラム党=PAS)、ハリマー・モハメド・サディク国民統合相(UMNO)、ムスタパ・モハメド首相府相(経済担当)(PPBM)——が留任となった。

その他の閣僚ポストは次の通り。

◎首相府相(特任)・・・アブドル・ラティフ・アハマド前地方開発相(PPBM)

◎首相府相(法律・国会担当)・・・ワン・ジュナイディ氏(PBB)

◎首相府相(宗教問題担当)・・・イドリス・アハマド氏(PAS)

◎首相府相(サバ・サラワク州担当)・・・マキシマス・オンキリ氏(サバ団結党=PBS)

◎外務相・・・サイフディン・アブドラ前通信マルチメディア相(PPBM)

◎通信マルチメディア相・・・アヌアル・ムサ前連邦直轄地相(UMNO)

◎農園・一次産業相・・・ズライダ・カマルディン前住宅地方自治相(PPBM)

◎住宅地方自治相・・・リーザル・メリカン・ナイナ前青年スポーツ相(UMNO)

◎起業家開発共同組合相・・・ノー・オマル氏(UMNO)

◎連邦直轄地相・・・シャヒダン・カシム氏(UMNO)

◎エネルギー・天然資源相・・・タキユディン・ハッサン前首相府相(PAS)

◎地方開発相・・・マハジル・カリド氏(UMNO)

◎青年スポーツ相・・・アハマド・ファイザル・アズム氏(PPBM)

 

参照元URL:https://www.asiainfonet.com/2021/08/30/02-291/