【セパン】 カイリー・ジャマルディン保健相は19日、4月1日からの国境再開後は海外からの渡航者に対し、空港での入国手続きを簡略化すると明らかにした。新型コロナウイルス「Covid-19」情報・追跡アプリ「MySejahtera」上で出発前に電子式の「旅行者カード」を発行する。
カイリー保健相は同日、ウィー・カション運輸相とともにクアラルンプール国際空港(KLIA)を訪れ、旅行者の大量到着への準備状況を確認した。4月1日以降は、ワクチン接種完了後の渡航者は、到着後の隔離が不要となるが、出発の2日前にRT-PCR検査、到着後24時間以内に医療従事者による抗原迅速検査(ART)を受ける必要がある。出発前RT-PCR検査の結果を「MySejahtera」アプリに登録した後、「旅行者カード」がアプリ内で発行され、空港での入国手続きに利用できるようになるという。
カイリー保健相はまた、ARTの代替手段として空港内でのコロナ呼気検査を実験的に導入すると述べた。渡航者はARTと呼気検査のいずれかを選べる。保健省は呼気検査の精度を検証済で、空港到着プロセスを迅速化できるとし、現在、飛行機を降りてから空港を出るまでに約1時間かかっているが、呼気検査により35分-45分程度とコロナ前と同程度まで時間を短縮できるとした。呼気検査費用は渡航者負担となる。また、従来マレーシア人帰国者対象に無料提供していたPCRテストについては、今後は無料での提供は行なわないとした。
ウィー運輸相は、航空会社に対して4月1日からの新入国規則を周知しており、また、出国前検査などの規定により、国境再開後も安全が確保されると述べた。ワクチン接種完了者向けトラベル・レーン(VTL)は導入以来合計27万7,800人が利用しているため、国境再開によってさらなる経済回復が期待できると述べた。
(ベルナマ通信、3月20日)

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