マレーシアにいる今だからこそ資産運用を始めよう


現在はマレーシアに駐在員として在住していますが、将来様々な国で仕事をする可能性のある田中さんが、ファイナンシャルアドバイザーの柏村さんから将来の居住国に影響を受けない資産運用について学んでいきます。


柏村:時間って本当にあっという間に過ぎますよね。仕事でもプライベートでも、一生懸命何かしてても、ぼ~っとしていても、時間は皆に同様に過ぎていきますよね。

前回の話で触れましたが、資産形成において時間はあればあるほど、複利効果となって表れるし、元本保証能力にも関わってきます。

時間は本当に大事です。

また、子供の教育費準備のためや自身の年金目的など、どこかの点において将来の準備が必要と自覚している人は、開始を先延ばしにすればするほど、本来もっている利点を無駄にしてしまっていることになります。

田中:はい、時間があるというが大事なのか痛いほど分かってきました(汗)

時間の利点は複数あるとおっしゃっていましたが、他にもあるのでしょうか?

柏村:金融全般に関わることかもしれませんが、どうしても運用金額が大きければ大きいほどコストを抑えた運用ができるんですね。

1億円を運用する場合と100万円を運用する場合、%としての比較は100万円の運用の場合の方が割高のコストで運用をすることになることになります。

田中:はい、時間があるというが大事なのか痛いほど分かってきました(汗)

時間の利点は複数あるとおっしゃっていましたが、他にもあるのでしょうか?

柏村:多くの金融商品・プランにいえることは、時間がある運用の方がコストパフォーマンスにおいて優れているということです。原則コストが0ということはあり得ません。なんらかの形で金融商品・プランの特徴に応じて異なった発生の仕方をします。

ここで、一つ例を挙げます。
例えば、現在、当地の駐在員の方々に提供しているオフショア積み立てプランXですが、仮に5万円程度を積み立てる場合、10年間(A)と20年間(B)の積み立てを比較すると、(A)の毎年の平均の管理コストが0・8%高くなります。言い方を変えれば(B)の運用結果が毎年0・8%の差で(A)を継続して上回るということになります。

田中:結構大きな差ですね。
しかもそれに加えて、そもそもの複利効果を考えると、想像してた以上に最後の差は大きくなりそうですね!

コストを抑えた運用をするために

柏村:買い物をする時に1つ1つ買うと単価が高くなるけども、沢山の数をセットで同時に買うと単価が安くなる現象がありますよね?

金融商品・資産運用にも同様なことが発生するんです。

田中:私はこつこつの積み立て型の運用を考えていたし、そんな何億も運用できないので、割高のコストで運用しなければならないってことでしょうか?

柏村:まさにそこがポイントで、多くの資産形成商品・プランは、時間がある程度かけられればコストが落ちてくる構造を持っているんです。

積み立ての話をすると、5年しか積み立てられない人と15年や20年積み立てられる人を比較するとコストに非常に大きな差がでます。

田中:おぉ、それは良かったです!涙

結局しっかりと準備するなら時間を掛けて行うべきだと考えていましたし、それがリスク管理や運用効率に繋がることはわかってきましたが、コストにも関係するのであれば時間に本当に感謝です・・・。

柏村:煽る意図は全くないですが、ここから10年間、15年間、20年間と何もしないと、今までお話ししてきた時間の利点は全て無効になり、出来ることも限られてきます。

出来ることから早いタイミングで課題に取り組むことは本当に重要です。

(最終更新日:2021年7月13日)


◆著者プロフィール
柏村信光
通称かっしー。「Infinity Financial Solutions」のファイナンシャルアドバイザー。マレーシア・日本人商工会議所(JACTIM)の編集長&副広報委員長。マラヤ大学アジア・ヨーロッパ研究所卒。在馬歴14年。

金融庁公認のファイナンシャルアドバイザーとして、海外駐在員やリタイアメント・長期移住、母子留学や海外就職の方々など、それぞれの状況や課題に沿った資産運用・保険のサポートを行う。

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◆当連載について
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