クアラルンプールのビル群 Kuala Lumpur

供給過剰で売れ残っている高級住宅の販売促進が目的

10月11日にマレーシアのリム・グアンエン財務相が発表した2020年度予算案に、外国人が購入できる不動産価格の下限が引き下げられ、100万リンギットから、60万リンギットに変更されることが盛り込まれた。

対象となる不動産は、都市部で売れ残っている高層住宅のみ。新規プロジェクトや、建設中の住宅、また戸建て住宅は対象外となる。また、2020年度のみの限定措置だという。

現在、マレーシアで売れ残っている高級住宅の総額は83億リンギットに上るが、この措置は、供給過剰で売れ残っている高級物件の販売促進が目的とされている。

 

下限価格は各州政府が設定できる

マレーシアでは、外国人が購入できる不動産価格の下限は州ごとに異なり、州内でもエリアや、戸建て/高層住宅などによって異なる場合もある。
ズライダ・カマルディン住宅地方自治大臣は、2020年度予算を受け、外国人向けの不動産価格の下限の設定は、州政府が独自に決めることができると述べている。

出典:Lower limits for foreigners to buy condos only for existing unsold units(The Star Online)

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