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ロイヤルセランゴールの屋外にある、ギネス公認の世界最大の錫製タンク。 1985年につくられました。

マレーシアで盛んだった錫産業の歴史や文化、その当時の人々の生活まで丸ごと展示している巨大な錫の博物館です。展示だけではなく、実際に錫をつかってオリジナルのキーホルダーを作ったり、目の前で工場の作業工程を見学したりすることができます。

ロイヤルセランゴールは、19世紀から今日まで続く、長い歴史を持つ錫工場です。かつてマレーシアで錫産業が盛んだった当時は6つほどの錫工場がありましたが、現在残っているのはこちらのロイヤルセランゴールのみとなっています。

博物館内では、初期の錫の採掘・精錬方法や当時錫産業に携わっていた人々の生活をみることができるほか、「錫」という材質そのものにも興味をもつことができるようなさまざまな工夫がこらしてあります。

 

[たたいて、のって 錫を体験]

錫を加工するときに出る「カス」が集まったものです。ロイヤルセランゴールでは大量の錫を毎日加工しているので、年間に出るカスを集めるとこれあけ巨大な透明の箱いっぱいになるそうです。ロイヤルセランゴールの規模の大きさが実感できます。KLにあるロイヤルセランゴールの工場はいくつもの建物に分かれており、工場のなかでは数百人もの職人さんたちが日々作業しています。

 

 

 

こちらのコーナーでは、錫からつくられた筒が並んでいて、楽器のように高低のあるさまざまな音を出すことができます。錫の筒だけでなく、木でできた筒や竹でできた筒も天井から吊るされていて、材質ごとの音の違いを楽しむことができます。

 

 

 

[ロイヤルセランゴールの歴史を学ぶ]

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今日に至るまで、ロイヤルセランゴールが使ってきたロゴの数々。
1885年に創業した当時のロゴから、現在使用されているロゴまで一覧になっている。

ロイヤルセランゴールは1885年に創業者のYong Koon(杨坤)によって設立されました。19世紀当時には、マレーシアは世界最大の錫産出国だったこともあり、中国大陸から多数の華僑が海を渡ってマレーシアに来たとされています。錫からつくられた陶器は加工もしやすく美しいので、古くから宗教的な祭事や式典に多く用いられてきました。創業から順調に規模を拡大してゆき、現在ではインテリアやギフトなど、多種多様な製品をてがけています。オーダーメイドの製品にも対応しており、フォーメラ1グランプリ(F1)のトロフィーや映画キャラクターのフィギュア製作もおこなったことがあるそうです。

 

創業して間もないころの工場の様子を写した一枚です。当時はロイヤルセランゴールのほかにもいくつかこうした錫加工工場やブランドがありましたが、第二次世界大戦後に残ったのはこのロイヤルセランゴールだけでした。

 

 

 

 

 

創業者の奥さんが使っていた出納帳です。金額だけ見ると大きくないように見えますが、当時のレートになおすとかなり高額なお金になるそうです。色褪せた紙やほつれた本の結び糸が歴史を感じさせます。

 

 

 

 

入り口のすぐ横には、ロイヤルセランゴールで五年以上働いた方々の手形が残されています。それぞれの手形には名前が添えられており、壁の高さは2階を超えていました。百年を超える長い歴史と、携わる方々の情熱が伝わってくるような迫力があります。

 

 

[一息つくのにぴったり!カフェも併設]

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博物館のなかにはカフェも併設されており、日替わりのおいしいランチやスイーツをいただくことができます。明るい光が差し込む開放的なつくりになっていて、リフレッシュしたいときにぴったりの空間です。ホットティーを注文するとピューターポットで提供してくれます。実際に買う前に使い心地を知れるのは嬉しいですね。お腹がすいたら、または工場見学で疲れたらここで一休みするのもおすすめです。

 

 

カフェは入り口から奥に進んだ一角にあります。広々としたつくりになっており、ツアーが終わった後に一息つきたいときやランチタイムにぴったりです。

 

 

 

 

 

メニューも日替わりになっており、いつでもおいしいお料理を楽しむことができます。「ナシゴレン・カンプン」は、レストランの人気メニューの一つだそうです。

 

 

 

[壁のデザインにも注目してみよう]

入口すぐ横にある、この特徴的なデザインはロイヤルセランゴールの至る所で見ることができます。この幾何学的で美しいデザインは、ムンクワンという植物で作られるマレーシアの伝統工芸品のデザインからインスピレーションを受けているそう。スタイリッシュな壁の前で写真を取ればインスタ映え間違いなし!ぜひ館内を探してみてください!

 

[ピューター製品の特長]

 

錫からつくった製品は、熱を逃がしにくいためポットやカップなどの製品に向いているそうです。
一度ポットにお茶を注ぐと、2~3時間(!)はあたたかさが持続するそうです。
おしゃべり好きにとってはうれしいかもしれません。

 

 

 

戦時中にガラクタ山の中からこのポットを探そうと身をかがめたときに、銃弾が頭をかすめ、間一髪命を拾った逸話から「ラッキーティーポット」と呼ばれるようになったポット。

 

 

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博物館内では世界中のデザイナーや名立たる美術館とコラボレーションした錫作品の数々を見学できます。
実際に「錫」の性質を音や重さを使って体験できるので、お子様連れの方でも楽しく過ごすことができます。ツアーの工場見学では、作業工程の一部を参加者がやってみたり、オリジナルの錫アクセサリーを作ることができたりと、あらゆる角度から楽しめる施設になっています。

[自分の手で作れる!体験工房]
ロイヤルセランゴールでは、ただ聞いて、見て学ぶだけでなく、実際に自分の手でピューター製品をつくって体感することができます。工場のすぐそばにある二つの工房では、それぞれお手製のお皿やキーホルダーを作ることができ、所要時間も30分から1時間なので気軽に参加することができます。実際につかう錫は液体化していてあまり熱くないようにみえますが、実際は約250℃と高温なので、くれぐれも誤って素手で触ることがないようにしてください。体験では、スタッフの方がそばについてくださるので安心です。自分や大切な人のお土産に世界に一つだけのオリジナルピューター製品を作ってみてはいかがでしょうか。

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錫製のお椀を作ることができる体験工房もあります。スタッフの方がそばについてくれて教えてくれるので、はじめての方でも安心して製作できます。この過程を終了した方には、最後に工場の皆さんが身に着けているのと同じ、エプロンがプレゼントとしてもらえます。

[最後まで見逃せない!ギャラリーコーナー]

入り口からほど近くにあるギャラリーには、錫からつくった数々の芸術的な作品やジュエリーが多数展示されていて、見るだけでも圧巻です。ひとつひとつの作品が熟練の職人さんの手によってとても精巧に作られています。

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体験工房からの帰り道には、錫をスタイリッシュに取り入れた品の数々が並ぶエリアがあります。華やかなアクセサリーやユニークなマーベルセレクトのフィギュアが並んでいます。
お帰りの前に思い出の写真を印刷して持ち帰ることもできます。Instagramに#royalselangorをつけてアップロードするだけで、専用の機械から印刷できます。この際、公開アカウントになっていないとハッシュタグが反映されないので気を付けてくださいね!

営業時間9:00~17:00

店舗名 Royal Selangor Visitor Centre
住所 4, Jalan Usahawan 6, Setapak Jaya, 53300 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur.
アクセス KLCCから車で30分、バスで50分