マレーシアのテレコムミュージアム

マレーシアのテレコミュニケーションの歴史を学ぶ

テレコムミュージアム(Musium Telekom)は、マレーシアのテレコミュニケーションと通信産業の発展の歴史を学べる博物館。

クアラルンプールの中心部、KLタワーのすぐ近くにあり、KLタワー観光の前後に時間がある方にオススメ。

施設はイギリス植民地時代に建設されたイギリス式の美しい歴史的建造物。1928年に電話交換局として建設され、1994年にテレコムミュージアムとして生まれ変わりました。

マレーシアのテレコムミュージアム
カフェの前には大きな黒電話と赤い電話ボックスのモニュメントがあり、記念撮影スポットになっている

 

展示は3つのセクションに区分されています。順番に見ていきましょう。

 

①テレコミュニケーションの誕生と古代の通信方法

ミュージアムに入ってすぐ目に入るのはケトック・ケトック(keyok-ketok)と言われる1300年代にマレーシアで使用されていた通信手段です。
空の竹を木の棒で叩いて、村人にお祈りの時間や敵襲などを知らせるために使用されていました。

マレーシアのテレコムミュージアム

その他にも遠隔地の人へ直接伝言を伝えていた使者の像や、川を渡って伝言を届ける渡り船、石に書かれた文字など、古代から中世にかけて使われていたさまざまな通信手段が展示されています。

 

②中世、近世、近代のテレコミュニケーション

写真は1870年マラヤとオランダ東インド会社間が海底ケーブルでつながった時に使用されていたモールス符号です。この海底ケーブルは後にマラッカからロンドンへと延長されました。

マレーシアのテレコムミュージアム

日本がマレーシアの元であるマラヤ連邦を統治していた時代、日本軍はマラヤ連邦に存在していた数千の電柱とケーブルを戦争のために一度取り壊し、資材として活用しました。これは、資源を確保すると同時に、マラヤ連邦と敵軍のコミュニケーションを断つためだったとも言われています。

テレコミュニケショーンの発展に寄与した製品が多く並べられているなかに、いくつか日本製の通信機器もあります。例えば、下の写真の赤い固定電話はNECが作ったもので、黄色い公衆電話は日本で作られ実際にマレーシアで使われていたものです。

他にも、実際に電話交換がどのように行われていたか、昔の電報システムはどうであったかなどの展示があり、いかに現代のスマートフォン電子メールなどのテレコミュニケーションが便利であるか痛感させられます。

 

③現代のテレコミュニケーション

KLタワーのオブジェクトがある螺旋階段を上がった先に、TM(Telekom Malaysia)ルームがあります。
ここでは、現代のテレコミュニケーションがどのように発展しているかが年表で説明されています。また、無料のWiFiとソファがあり、ゆっくりくつろぐこともできます。

マレーシアのテレコムミュージアム

ミニチュアモデルが展示されているKLタワーは、人気の観光地である一方で、実は電気通信塔。テレコミュニケーションとは切っても切り離せないタワーです。

テレコムミュージアムを訪れた後には、KLタワーにも立ち寄ってみるのをおススメします。
テレコムミュージアムからKLタワーは徒歩で15分程度です。途中で熱帯雨林にふれられるKLフォレストエコパークを通っていくのもいいでしょう。

テレコムミュージアムの中庭奥の階段下にはカフェがあり、月曜日を除く午前9時から午後5時半まで多様なマレーシア料理を提供しています。カフェだけの利用も可能。

 

◆近くの観光スポット

KLフォレストエコパーク-都心のジャングル
KLタワー

◆テレコムミュージアムへのアクセス

無料バス「GO KL」 パープルラインの「Musium telekom」前下車
GO KLについてはコチラ▶ KL市内巡回無料バスGO KLを使おう!

 

施設名Musium Telekom テレコムミュージアム
住所Jalan Raja Chulan, 50200 Kuala Lumpur
営業時間9:00~17:00 月曜定休
入場料大人RM11、子どもRM5

公開日:2019年4月19日

 

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