エアアジアが、クアラルンプール国際空港(KLIA2)の航空使用料(Passenger Service Charge、PSC) の徴収額を増額すると発表した。
これまでは、50リンギットだったが、23リンギット値上げして、73リンギットとなる。
対象は、ASEAN圏外へのフライトで、8月9日以降の購入分から徴収される。
徴収元の航空運営会社に対して引き続き「抗議」
航空使用料は、マレーシア国内の空港を管理する国営の空港運営会社、マレーシアエアポーツ(Malaysia Airports Holdings Berhad、MAHB)が徴収しているもので、2018年7月に50リンギットから73リンギットに値上げされていた。徴収元はMAHBだが、チケット購入時に各航空会社が徴収し、航空会社からMAHBに支払う流れになっている。
しかし、エアアジア側は、「エアアジアなどローコストキャリアが発着するKLIA2は、フルサービスのエアラインが利用するKLIA(クアラルンプール国際空港)より設備の面で劣る。にもかかわらず、同額の航空使用料を徴収するのはおかしい」として増額分の23リンギットを利用客から徴収しておらず、MAHBと法廷闘争が続いていた。
今回エアアジアが23リンギットを徴収し始めた理由は、2019年7月にエアアジア側の主張が棄却されたためである。
エアアジアは、50リンギットは「Passenger Service Charge」として徴収するが、追加分の23リンギットは「Passenger Service Chage(Under Protest)」と抗議の意を込めて明細に記すとしている。
出典:AirAsia to collect increased PSC demanded by MAHB under protest (エアアジア公式サイト)