【クチン】 サラワク州政府は、独自基準で行っている外国人の長期滞在を奨励する「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」プログラムについて、申請者をグループ別に分類して申請手続きを簡素化する方針だ。ティオン・キンシン中国担当首相特使が明らかにした。
同州政府はMM2Hのサラワク州版「S-MM2H」において、▽退職者▽教育▽医療観光▽投資ーーなどで分類する方向で検討している。ティオン氏によると、同プログラムでは元々は退職者を対象としていたが、申請者グループごとに明確なルールがないことで混乱を生じていた。また同州は、申請者が特定の価格帯の住宅を探す際の利便性を考慮し様々な地域に対応した不動産購入パッケージについても検討する。
MM2Hは今年10月から新規受付を再開したが、新規申請者を対象に▽ビザ有効期間の10年から5年への短縮▽年間ビザ料金引き上げ▽年間90日間のマレーシア滞在義務化▽海外所得が4倍の4万リンギに引き上げ▽35万—50万リンギだった銀行定期預金額が100万リンギに大幅引き上げーーが盛り込まれた。一方、サラワク州は「S-MM2H」を今後も維持する方針を発表。以前のMM2Hの条件に近く、他州に在住することも可能である「S-MM2H」に注目が集まっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ボルネオ・ポスト、11月19日)

参照元URL: https://www.asiainfonet.com/2021/11/23/04-347/