語学学校EMSで学べるのは世界で通用する英語と多様性

英語を習得する留学先として人気が高まりつつあるマレーシア。

日本では、英語の留学先として英語圏である英米、カナダ、オーストラリアなどが依然として人気ですし、最近では授業がマンツーマンで費用が安いフィリピンも注目を集めています。

では、これらの人気留学先と比較してマレーシア留学のメリットとは何なのでしょうか?

マレーシアの首都、クアラルンプールの英語学校、EMS Language Centreで学んだ日本人の生徒さん2人と、EMSのコーディネーター岡安さんも交えた座談会で、マレーシア留学のメリットやEMSを選んだ理由について語っていただきました。

内藤愛さん【左】 社会人経験後2019年1月にEMSに入学。8か月でビギナークラスからトップレベルのクラスまでレベルアップ。

岡安大(おおき)さん 【中央】 オーストラリア留学後、EMSに入学。そのままEMSでコンサルタントとして日本人の留学をサポート。

水野美春さん【右】 専門学校在籍中にフィリピン・セブ島留学、卒業後2018年11月にEMSに入学。IELTSコースを修了し、2019年からHELP大学に在学。

マレーシアを選んだのは「日本人が少なくて、日本から遠くないから」


――― そもそも英語を学ぼうと思った理由はなんですか?

内藤さん 3人妹がいるのですが、そのうち2人がオーストラリアとカナダに留学して英語が話せるんです。妹が話せるのに、姉の私が話せないのは嫌だなと思って(笑)。
あと、仕事に行き詰まりを感じていたのと、日本の生活に疲れたこともあって、いったん休憩しようと思って留学を決めました。

水野さん 私は専門学校で英語での幼児教育を専攻していたのですが、英語があまり話せなかったので、2年生の時にフィリピンのセブ島に留学しました。マンツーマンのクラスを半年受けて、TOEICでいうと400点から700点くらいまで上達したのですが、まだまだだなと思っていました。

専門学校卒業後、海外での就職を目指して、海外で専門的な勉強を大学をしようと留学を決めました。

――― マレーシアは東南アジアでも知名度が低いですし、英語の留学先としても日本ではまだあまり知られていませんが、なぜマレーシアを選んだのですか?

内藤さん 単純に日本の留学エージェントに勧められたからです。留学先として、日本人が少ないところを探していて、マルタ島とマレーシアで迷いました。

マルタ島は費用も高くないし、よさそうだったのですが、日本から遠いのと、島が小さくて飽きてしまいそうだったので、マレーシアを選びました。

――― フィリピンは選択肢には上がりませんでしたか?

内藤さん フィリピンの語学学校は日本人が多いときいていたので……。
EMSを選んだ理由も、クアラルンプールの語学学校のなかでも日本人が少ないと聞いたからです。
あと、EMSはロケーションが都心というのも魅力でしたね。

水野さん フィリピンは本当に日本人が多かった。
私が行っていたセブ島の学校は日本人が経営していて、生徒は日本人と台湾人が半々。
授業はマンツーですが、それ以外の時間は日本人とつるんでいました。
楽しいから、というのもありますが、フィリピンは治安があまりよくなくて、移動手段もバスより安全なタクシーをよく使っていたので、グループ行動せざるを得ないというのもあります。

大学進学を目指す方向けのIELTSコースは定評あり

―― 水野さんが留学先をマレーシアに決めた理由は何ですか?

水野さん 私もエージェントに勧められたのが大きいですね。
でも、フィリピンに行ってみて、東南アジアっていいなっと感じたのも大きいと思います。
フィリピンはマレーシアほど国際的な環境ではないですが、物価は安いし、楽しかったですから。

EMS Language Centre の受付カウンター
【写真】EMSの受付カウンター。受付前の広いスぺースにはソファがあり、休み時間には多くの生徒が集う。



―― 大学入学前に学ぶ英語学校としてEMSを選んだのはなぜですか?

水野さん それが本当に偶然で! 両親と一緒に大学の下見のためにマレーシアに来た際、見学ツアーのガイドをしてくださったのが岡安さんだったんです。

岡安さん そうそう! 提携している留学エージェントからの依頼で大学を案内したのですが、英語学校も探しているというので、実はEMSという語学学校に勤めているよと話したら、すぐに決めていただきましたね。

水野さん 知っている人がいる語学学校だと安心ですからね。

岡安さん EMSは、IELTSに強い学校として長くやってきましたからね。
EMSから大学に進学する生徒も多く、大学を目指す方にもおススメです。

各大学にも外国人向けの英語コースはあるのですが、レベル分けがおおざっぱだったり、授業時間が短かったりと、力を入れている大学は少ない印象です。

※IELTSは英語検定のひとつで、一般的に海外の大学ではIELTSのスコアが英語の能力の指標として必要となる。大学や学部にもよるが、入学するには5.0程度のスコアが必要。

【写真】マレーシア人の講師(右)が教えるクラスでは、「世界的に話題のトピック」についてディスカッションをしていた。
【写真】マレーシア人の講師(右)が教えるクラスでは、「世界的に話題のトピック」についてディスカッションをしていた。

大学で提出するエッセイなど実践で役立つ知識が学べる


―― EMSで英語力はどれくらいレベルアップしましたか?

内藤さん 私は、もともと観光ビザでマレーシアに来たんですが、EMSが気に入って、学生ビザに切り替えて、通算で8か月くらい勉強しています。

EMSは12のレベルがあるんですが、一番下のビギナーレベルからスタートして、上から2つ目のクラスまでレベルアップしました。ここでいったんEMSを卒業して、マレーシアで仕事を探すつもりです。

水野さん 私はレベル8からスタートして、一番上のIELTSコースを終えて大学に進学しました。

IELTSのコースでは、エッセイの書き方など実践的な内容が学べたのがよかったです。エッセイの導入部分はどう書けばいいとか、類義語を使うといいとか、教えていただいたことは今でもすごく役に立っています。

岡安さん IETLSについてちょっと解説をさせて頂くと、最近の特徴として、IELTSの試験で出題されるトピックが非常に幅広くなっているんです。

EMSでおすすめしているのは1日6時間のIGE(Intensive General English)なんですが、インプット4時間、アウトプット2時間の構成になっています。2時間のアウトプットの授業では、初級クラスでも時事問題などをテーマに使ったりと、IELTSコースにもつながるような内容を自然に学べるようなカリキュラムになっています。

水野さん そうですね。EMSの授業では、IELTSコースより下のレベルでも、例えば「若いうちに結婚するメリットとデメリット」のようなテーマがだされたりしたのですが、日本語でもなかなか意見が言えないような難しいトピックですよね。
こういうトピックについてエッセイをまとめたり、意見を言い合ったりすることでかなり力がついたと思います。

【写真】トゥドゥンを被ったマレーシア人女性の講師もいるなど、講師の国籍や宗教もさまざま。
【写真】トゥドゥンを被ったマレーシア人女性の講師もいるなど、講師の国籍や宗教もさまざま。


オーストラリア在住の妹が聞き取れない英語も聞き取れるようになった

―― EMSでよかった点、EMSで学ぶメリットはなんでしょうか?

内藤さん 日本人の生徒が少なくて、同じクラスになる確率も低いこと。
日本人が同じクラスにいると委縮してしまって話しにくいので……。

岡安さん 日本人の生徒は増えてきていますが、EMSでは同じ国籍の生徒はなるべく同じクラスにしないように組んでいます。

あと、EMSの特徴として、さまざまな英語のアクセントに触れられることがあります。英語ネイティブの講師だけでも、英米、カナダ、オーストラリア、南アフリカ出身の講師がいます。あとは、英語教育を重視しているイラン、モロッコ、ロシア、マレーシアの非ネイティブの講師もいます。

全員が英語を教えるための資格を有しており、発音は非常にクリアでわかりやすいのですが、国によって英語の発音が異なります。さまざまな英語に触れられるよう、EMSでは1月に3人の講師を交代制で割り当ててスケジュールを組んでいます

内藤さん 先生が交代してすぐは、授業で何を言っているのか分からなかったですね。でも、3日くらいたって耳が慣れると聞き取れるようになります。

オーストラリアに住んでいる妹がマレーシアに遊びに来た時、妹が聞き取れない英語が私には理解できたことがあって、EMSでいろんな講師の授業を受けてきた効果を実感しましたね!

オーストラリアのような英語圏の国に留学していたら、今みたいにさまざまな英語を理解することはできなかったと思います。

【写真】卓球台があるイベントルーム。EMSには専任のイベントプロデューサーが在籍しており、ハロウィンなどさまざまな校内イベントが開催される。
【写真】卓球台があるイベントルーム。EMSには専任のイベントプロデューサーが在籍しており、ハロウィンなどさまざまな校内イベントが開催される。

マレーシアの魅力は、治安のよさ、物価の低さ、豊かな食文化、ストレスのない環境

―― マレーシアでの生活はどうですか?

内藤さん 充実しています。アフタヌーンティとか、マッサージとか、日本より安いのでいろいろ試しています。1000円くらいのアフタヌーンティもあるんですよ。

先週末はタイのクラビに行ってきたんですが、往復航空券が5000円くらい。ビーチリゾートに週末の2日間で気軽に行って来られるなんて、いいですよね。

水野さん 2人でエド・シーランとONE OK ROCKのコンサートに行ったけど、前日でもチケットが取れて、しかも安かったよね! 

内藤さん そうそう。ランカウイ島も楽しかったし。日本にいたときより充実していて、家にいる時間も短いと思います。

水野さん いろんな国の食べ物があるのも魅力ですね。
フィリピンもご飯は安くておいしかったんですが、中東料理はなかったし、クアラルンプールみたいにバラエティ豊かじゃなかったですね。

内藤さん マレーシアのローカルフードに加えて、中東料理、韓国料理、和食もあるし、おしゃれなカフェもある。デリバリーも便利だし、食べたいものがすぐに食べられる環境ですね。

岡安さん 精神的な面でも違いますよね。マレーシアではストレスを感じることがなくて、夢の中にいるみたい(笑)

「みんな同じ」で均質的な日本では「周りに合わせないと」と思ってしまうけど、多文化なマレーシアではそういうプレッシャーがなくてラクですよね。いつの間にか幸福度Up!

内藤さん わかります! マレーシアでは30歳でも大学に行っている人とか普通にいるし、何をしてもいい。
日本にいたときは「働かないといけない!」という考えに縛られて苦しかったけど、マレーシアは何をしてもいい感じ

取材した内藤さんと水野さんの写真

いろんな価値観の人と交流することで許容範囲が広がった

―― フィリピンでの生活と比べてマレーシアでの生活はいかがですか?

水野さん フィリピンと違って、マレーシアでは女性1人でもGrabで買い物やカフェに行ったりできて、ちゃんと生活ができるのが楽しいです。街で英語を使う機会もありますし。

あと、マレーシアのほうがフィリピンより国際的だと思います。
EMSではこれまで会ったことのないような中東とかいろんな国の人と交流できたし、大学ではマレーシア人の友達も増えました。いろんな国の人と交流して、いろんな体験ができていると思います。

内藤さん そうですね! EMSには聞いたこともないような国の人や、さまざまな宗教の人がいて、考え方も人それぞれ。

日本にいたときだったら許せないようなことも、その国ではそれが普通なのかなと考えられるようになりました。マレーシアに来て、いろんな価値観の人と交流することで、許容範囲がすごく広がったと思います。


―― 日本では許せないようなことって、例えばどんな出来事があったんでしょう?

内藤さん 例えば、中東の人達と遊ぶ時って、集合時間が夜中の夜1時とかが当たり前なんです。初めはびっくりしましたが、中東は昼間は暑い地域も多いので、昼間は寝て、夜活動するからそういう文化なんだと聞いて納得しました。

あと、約束の時間通りに来ないから電話したら「I’m coming」っていうくせになかなか来ないとか。みんなでご飯食べに行こうといっているのに「家族とご飯食べてから行くから」って遅刻したり……。でも、だんだんそういうのにも慣れてくるんですよね。

文化が異なると常識が違うと感じることも多いです。
イエメン出身のクラスメイトで20歳くらいの男の子が、奥さんと子どもを置いて長期で留学していてびっくりしたのですが、そういう中東の男性って結構多いんですよね。誰が稼いでいるのかな、なんて考えてしまいます。

岡安さん 日本にいるときは「中東って戦争が多いし、危険な人が多いのかな」と思っていたけど、マレーシアで実際に中東やアフリカなど日本ではなかなか知り合えないような国籍の人と知り合うと、全部ただの偏見だったと分かったし、イスラム教とか宗教に対するイメージも変わりますよね。

ひったくりにあって実感した日本人スタッフのありがたさ

―― 岡安さんのような日本人スタッフがいるメリットはなんでしょう?

内藤さん マレーシアに来てすぐの頃、ひったくりにあったことがあって、どうしていいかわからなくて泣きながら岡安さんに電話したことがあります。

岡安さん そうそう。5年間EMSにいますが、ひったくりは初めてのケースでした。すぐに現場に行って、一緒に病院に行って、警察に届けも出しに行きましたね。

内藤さん パスポートも取られてしまい大変でしたが、岡安さんには本当にお世話になりました。特にマレーシアに来たばかりだと分からないことだらけですから、いざというときに日本語で助けを求められる人がいるというだけで、すごく安心できると思います。

水野さん あとはビザの手続きですね。語学学校のビザの手続きもそうですが、私は大学進学の際の手続きでもいろいろ助けていただきました。


―― 生徒さんからの相談ではどういう内容が多いですか?

岡安さん ビザの手続き以外だと、コンドミニアムとか住まいに関連するトラブルが多いですね。
EMSでは、宿泊先や信頼できるオーナーなどの紹介はするけど、交渉や契約手続きは生徒さんが自分でやることになっているので、アドバイスしかできませんが……。

あと、日本人の生徒さんだと、スピーキング練習だけを多くしたがる方が多いです。
でも、細かいパターンでインプットをせずにアウトプットをしても効果がないんですよね。日本の英会話スクールに多い暗記学習っぽいものがスピーキング練習だと思ってしまいがちですが、実はそうではありません。
クラス分けは熟練アカデミックコーディネーターが担当していて、文法や語彙力など総合的にみて判断しているのですが、カウンセリングではそういうこともきちんとご説明するようにしています。

内藤さん 岡安さんは話しやすいので、職員室が日本人生徒のたまり場みたいになってましたね。相談事がなくても、よく雑談しに行っていました。


―― 最後に、今後の目標を教えてください。

水野さん 大学での勉強をがんばって、将来的には国際的な幼児教育の仕事に携わりたいです。専門用語など学ばないといけないことはまだまだたくさんあります。

内藤さん マレーシアに住みたい! いろんなところに旅行したりしつつ暮らしたいです。そのためにマレーシアで仕事を探します。

岡安さん 私は、マレーシア留学のすばらしさを日本の方にもっと知っていただきたいですね!マレーシアで学べるのは、英語だけでなく、多様な価値観であり、それによって世界の見え方は大きく変わります。

留学は若い方だけのものではありません。老若男女問わず歓迎ですので、ぜひマレーシアに来てみてください!


▼ EMS Language Centreの詳細などはこちらもご参照ください
EMS Language Centre公式サイト

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