[トビタテ!留学JAPAN]とは文部科学省が主導し、官民協力で進める高校・大学生対象の留学促進運動です。留学内容、渡航先、期間の設計は自由で返済不要の奨学金が給付されます。
※正式名称 [トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム]

塚谷達哉さん(琉球大学3年生)

私は2019年10月~12月の3カ月間、マレーシアのICLSで英語留学を、現地の日系企業でインターンシップを体験しました。海外生活と語学留学から学んだ私の貴重と思った体験記を是非読んで頂きたいと思います。

マレーシア、クアラルンプールの語学学校 ICLS Inter Cultural Language School
塚谷達哉さん(右)

なぜ私はマレーシアを選んだのか?

 私はグローバル化が進んでいる社会で活躍できる人材になりたいと考え、2年前に10日間のマレーシアでの海外インターンシップに応募し、初めてマレーシアが多民族国家であることや、国策としてIT化やグローバル化が推進されていることを学びました。
また、マレーシアはMSCステータスとして外資IT企業に対する認証・優遇策があるため、そんな環境の中でITに対応できる人材になりたいと考えてきたからです。

なぜ英語留学先としてICLSを選んだのか?

英語留学の目標は英語で会話ができること

私の留学の目標は、英語で会話ができるようになることでした。
また、長期の海外滞在は初めてだったので私としては、日本人スタッフがいること、生活に困らないような立地が良いこと、授業でたくさん英語を話せる環境があることが学校の選択要因でした。
しかし、私一人の判断では心許なく、大学の先生に相談したところ「大学生受け入れの実績があるから」と勧められたのがICLSでした。
その結果、渡航前からメールで授業料や授業のスケジュール調整など、日本語でスムーズにやりとりができました。費用の支払いもICLSの日本支部に日本円で振り込めばよくとても簡単でした。

ICLSが入居するショッピングモール、ファーレンハイト88
ICLSが入居するショッピングモール「Fahrenheit88」

学ぶコースとクラスの決定

 「英会話ができるようになること」という留学の目標を優先し、英会話を効率的に学べるようなクラス設計を考えました。
その結果、午前中はディスカッションが多く取り入れられた、英会話コース(グループレッスン)を受講することにして、午後は発音矯正や英語でのプレゼン技術など、自分が学びたいことをリクエストできるプライベートレッスン(個人レッスン)を受講することにしました。
スケジュールは以下でした。

10:00 12:30 英会話コース
12:30-13:30 ランチタイム
13:30-15:00 プライベートレッスン①
15:00-15:30 ブレイク
15:30-17:30 プライベートレッスン②

クラスで学んだ英語と授業の学び方

クラスのテーマは「間違ってもいいから英語で話そう」

平日午前の英会話クラスでは、先生が毎回多様なトピックを用意してきて、そのトピックについて生徒達で話し合うという進め方でした。
文法などは間違っていてもいいから英語で話そう! というムードで楽しく積極的に参加できることが優先されました。
先生は、便利な言い回しを教えてくれたり、間違っているところを指摘してくれて、間違いからみんなで学んでいくという方針を取っていました。
慣れてくると、自分から英語で「こういう時はどう言えばいいですか?」などいろんな質問ができるようになり、多くを学ぶことができました。

 午後のプライベートレッスンでは、4人の先生に教えていただきました。
先生とは非常に親しくなり、今でもSNSでやりとりをしています。
プライベートレッスンの良い点は、自分の好きなことを自由に勉強できることです。例えば、午前の英会話クラスで分からなかったところを先生に聞いたり、ビジネス英語やプレゼンテーションの方法など、自分が学びたい学習プランが立てられました。
もう一つの良い点は発音が直せることでした。日本人が苦手な「L」と「R」の発音方法をなどを実践的に教えて頂きました。 

マレーシア、クアラルンプールの語学学校 ICLS Inter Cultural Language School

英会話クラスの学友達

英会話クラスとプライベートレッスンの組み合わせは効果的!

まったく英語が話せなかったところからスタートして、英語が口から出てくるようになったのは2週間後くらいでした。1か月後には、日常会話はもちろん、英語でプレゼンができるまで上達していました。

ここまで上達できたのは、英語を話す機会がとても多かったのと、間違ってもいい! という楽しい雰囲気を先生方が作ってくれたからだと思います。

様々な考え方が学べるグループレッスンと、自分が学びたいことを集中的に学べるプライベートレッスンを組み合わせたことも、上達の近道になったと思います。 

「日本人の学生が多い」と、英語を学ぶのにマイナスになるのか?

 日本人の間では「日本人学生が多い学校は英語留学にはマイナス」と考える方が多いと思います。私も留学前は、ICLSは日本人が多いと聞いていたので不安に感じましたが、このような環境は、私のような海外初心者には逆に最適な環境でした。 

「日本人の学生」と言ってもその構成は様々

ICLSには、日本人の学生と一口に言っても私のような短期留学生から、駐在員の奥様、現地採用で働いている方、リタイアしてマレーシアに移住している方等々、いろんなバックグラウンドの方がいました。
日本にいたら話すことがないような人たちの生き方や考え方に触れ、自分の将来を考える上でも貴重な体験となりました。それと語学の習得はクラスの外国人構成という環境より、自分の語学習得意欲や具体的な目標をどこに置くのかによるのではないかと感じました。 

逆に日本人の学生が多いということは、どんなメリットがあるのか

 日本人の生徒が多いことの一番のメリットは、日本人のコミュニティがあることです。
授業中は英語ですが、それ以外は日本語でいろんな相談ができます。日本人コミュニティといっても、日本語でしか話さないと言うことはなく、「助け合いの場」という感じです。

例えば、危険な地域はどこで、どういう場所でスリなどの犯罪があるとか、日本人に人気のお店、マレーシアの薬局の薬、スマートフォンのSIMカードの使い方、マレーシア人の友達を作りたい場合どこに行けばいいかなど、いろんな情報を教えていただきました。

既に英語が話せて、海外に慣れている方なら日本人コミュニティは不要かもしれませんが、英語にまだ自信がない人やこれから英語を学びたい人は、日本人がいた方が気持ちに余裕が持てて、楽しく英語を上達させることができると感じました。  

ICLSには参加が自由なチャットサークルがある

 ICLSには参加が自由なチャットサークルがあります。このサークルは週2回、授業が終わった頃英語力(木曜日)と日本語力(火曜日)のスキルアップを図りつつ、日本とマレーシアを含めた国々の人々との文化交流のために英語か、日本語で話し合う人達の集いです。
この参加メンバーは語学力別には堪能者、初級者、その中間の人達の3グループの人々がいて、それぞれ英語中心、日本語中心で話し合う集いです。

ここで知り合った人に誘われて休日にバトミントンをしたり、食事に行ったり、さらには宿題を教えてもらったりと、クアラルンプールでの生活を楽しく過ごせたのもチャットサークルで、いい出会いに恵まれたからだと思います。
このサークルは日本人の学生が多いことのメリットと矛盾しますが、見事にその欠点を補い合っていると言っても過言ではないでしょうか。

ICLS Inter Cultural Language School

チャットサークル

1カ月の語学留学を終えて

 ICLSでの1カ月間は私に取ってとても充実したものでした。英語で会話ができるようになるという目標も達成できましたし、たくさんのマレーシア人や日本人の友達ができました。

TOEICなど英語の試験勉強は日本にいてもできます。せっかく海外に来ているのだから、英語が話せるようになること、また多様なバックグラウンドの人と出会うこと、いろんな場所に行き、その国の文化に触れることが大切だと思います。

人によって留学の目的は異なると思いますが、英語初級~中級レベルで、楽しみながら学びたいという方には、ICLSはとてもいい選択肢だと思いました。


ICLS(Inter-Cultural Language School)の詳細はこちら